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2016年度「人権歴史マップ」連続セミナー

>>第1回:新湊川と番町≪フィールドワーク≫

■案内:部落解放同盟番町支部
■日時:2016年5月21日(土)

【当日の流れ】
今回のセミナーでは、部落解放同盟番町支部のみなさんの案内で番町地区のフィールドワークを行った後、支部長の平林照夫さんに地区の歴史と現状について講演を受けた。また、部落の食文化体験として、地区で昔から食べられている“茶がゆ”と“バサの天ぷら”をいただいた。

■コース:湊川隧道「会下山トンネル」→湊川高校→三六橋→金楽寺→丸山中学校西野分校(夜間中学校)跡→部落解放同盟番町支部(支部長平林照夫さんのお話と茶がゆ・バサ天の試食)

【要旨のまとめ】
神戸市長田区にある番町地区は兵庫県内最大の被差別部落である。江戸時代は長田村に属する皮多村であり、糸木という地名であった。一八六八年の開港によって、神戸には仕事を求める貧しい人たちが急増し、スラムが散在するようになる。伝染病の流行もあり、兵庫県が行ったスラム対策によって番町地区周辺には貧しい人たちが移り住むようになった。
地区内を流れる新湊川は、番町地区の人たちから「差別の川」と言われている。従来、南北に流れていた旧湊川は堤防の高さが六メートルを超える所もある天井川で、水害で堤防が決壊すると周辺に大被害をもたらした。そういったこともあり民間有志によって付け替え工事が計画され、番町地区の北側を東から西へ流れる流路に付け替えられた。しかし新湊川の堤防は番町地区の民家の屋根より高く、大雨が降って増水すると川の水は番町地区へと流れ、番町地区の人々は度々洪水の被害を受けることになる。
湊川高校は全日制の兵庫高校と校舎をともにする夜間定時制の県立高校である。県内で初めて部落問題研究部が創設され、日本の公立学校で初めて朝鮮語を正規科目として取り入れた。また、進級できなかった生徒を集めた落第生教室や、校内に侵入し不審者扱いされていた番町地区の青年を受け入れた校外生教室がつくられた。
現在の番町支部の前身ができたのは一九六一年で、住民闘争や自動車免許取得のため車友会などの取り組みが行われた。特別措置法の期限切れや同盟員の減少によって支部活動は低下しているが、工夫しながら時代のニーズに合った取り組みをしていきたい。


>>第2回:甲山事件―冤罪のメカニズム

■講師:麻田光広さん(弁護士/ひょうご部落解放・人権研究所理事長)
■日時:2016年7月9日(土)


>>第3回:神戸の夜間中学校

■講師:草京子さん(元神戸市中学校教員)
■日時:2016年9月10日(土)


>>第4回:神戸のユダヤ人≪フィールドワーク≫

■講師:岩田隆義さん(神戸外国人居留地研究会理事)
■日時:2016年12月3日(土)

     
>>第5回:ブラジル移民

■講師:宮沢之祐さん(長岡京市立長岡中学校教員/元神戸新聞記者)
■日時:2017年1月21日(土)

     
>>第6回:被差別部落の四類型―同対審答申から50年を経て

■講師:小林丈広さん(同志社大学教授)
■日時:2017年3月4日(土)

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