〒650-0003 神戸市中央区山本通4-22-25兵庫人権会館2階
TEL.078-252-8280/FAX.078-252-8281
ひょうご人権総合講座は、部落問題をはじめとするさまざまな人権課題について学び、人権社会確立に資するリーダー養成を目的として開講します。申込締切は7月31日ですが、定員に空きがあれば受講いただけます。各講座の開催日1週間前までにお問合せの上、お申込みください。【お申し込みはこちら】
部落差別問題について学ぶ機会が少なくなる中、「部落差別なんて、まだあるの?」「『差別差別』と言い過ぎるからなくならないのでは?」などと言われることがあります。わかりやすいと定評のある3人の講師による「部落問題」論。この機会に、じっくり学んでみませんか。
■部落問題①(総論) 9月4日(木)10:00~12:30
「部落問題(再)入門」/内田龍史(関西大学社会学部 教授)
「部落問題」を学ぶにあたっての入門編。差別が生じるメカニズムや部落問題の概説、理解のための用語などを丁寧に説明。部落差別をなくすためには何が必要なのかを参加者とともに考える講座です。 講師の専門は、差別と共生の社会学・マジョリティ-マイノリティ集団関係論。『部落問題と向きあう若者たち2』、『現代の部落問題』など著書多数。
■部落問題②(歴史) 9月4日(木)13:30~16:00
「部落史に学ぶ 部落史から学ぶ」/宮前 千雅子(関西大学人権問題研究室委嘱研究員)
部落史を学ぶことは、部落とは何かを明らかにし、差別とは何かについて深く洞察すること。史資料を通して具体的な事象から歴史を知っていく講座です。部落問題とジェンダーの絡み合った課題として部落女性の歴史の一端も紹介されます。近著に『部落フェミニズム』(共著)
■部落問題③(現状) 9月11日(木)10:00~12:30
「部落差別をめぐる現状と課題」/北川 真児(部落解放同盟兵庫県連合会書記次長)
2016年の部落差別解消推進法の施行以降、兵庫県内でも11市町で条例が制定され、ネット上の差別書き込みのモニタリングも実施されていますが、悪質な部落差別事件は後を絶ちません。部落解放運動の第一線で活躍し、年間50件以上の講演をおこなう講師が、近年おこっている部落差別の事例を紹介しながら、これからの部落問題学習のあり方、教育・啓発の課題を提起します。
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「人権」とは「思いやり」や「優しさ」ではなく、誰もが生まれながらに持っている、「人として認められ、自由で、豊かな、幸福な人生を送るために保障されなければならない一連の権利の総称」です。法律、社会、構造など、さまざまな視点から学び、話し合いながら考えていきます。
■人権総合①(総論) 8月28日(木)10:00~12:30
「国際人権法と日本の人権状況」/李 嘉 永(近畿大学人権問題研究所准教授)
講座初日の講義。とっつきにくいと思われがちな国際人権法を専門とする講師から「人権」の基礎を学びます。日本国憲法上の基本的人権、それに関わる国際人権法上の枠組みを理解し、日本の人権状況が国際人権法の機能によってどう変わってきたのかについても学びます。
■人権総合②(現代的レイシズム) 9月11日(木)13:30~16:00
「日本の人種・民族問題—「新しいレイシズム」に着目して」/高 史明(東洋大学 社会学部 教授)
「現代的レイシズム」―耳慣れない言葉かもしれませんが、「在日コリアンは日本人より劣っている」といった古くからあるレイシズムに対し、「不当な特権を得ている」などとする新しいレイシズムを指します。講師は、偏見・ステレオタイプ・差別を主に研究する社会心理学者で、『レイシズムを解剖する: 在日コリアンへの偏見とインターネット』の著者。7月の参院選でも「外国人は優遇されている」というデマと差別が飛び交いました。そんな今だからこそ、講師とともにその実態を知り、どのように対抗すればいいのかを考えていきませんか。
■人権総合③(マイクロアグレッション) 12月18日(木)13:30~16:00
「社会のあり方とマイクロアグレッション」/栗本 敦子(Facilitator's LABO〈えふらぼ〉)
マイクロアグレッションとは、「差別する意図はないが、言葉の中に異なる文化を持つ人などに対する無理解、偏見、差別が含まれる「見えにくい」攻撃」。「個人の意識の問題」だけでなく、マジョリティ中心の「組織・社会のあり方」として考える必要があると栗本さんは話します。ワークショップで五感を働かせ、日々感じるモヤモヤなども話し合いながら、一緒に気付きを得ていきましょう。近著『これからの社会を生きていくための人権リテラシー: 高専発! 書く・話す・考えるワークブック』
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「トラウマ」「PTSD」などの言葉が一般的に使われるようになったのは、30年前の阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件がきっかけだと言われています。震災当時、自らも被災しながら被災者の心のケアに奔走した精神科医の安克昌さんは著書で「世界は心的外傷に満ちている。“心の傷を癒すということ”は、精神医学や心理学に任せてすむことではない。それは社会のあり方として、今を生きる全員に問われていることなのである」と書いています。講座では、犯罪被害、性暴力、子どもの虐待をテーマに、それぞれの実態を知り、一人ひとりができることを一緒に考えます。
■犯罪被害者支援 8月28日(木)13:30~16:00
「犯罪被害者の置かれている状況とその支援」/大岡由佳(武庫川女子大学教授)
犯罪被害にあった人たちは、長年あまりに人権が軽視される状況に置かれてきました。当事者たちが声をあげることで犯罪被害者等基本法も施行されるなど、少しずつ変化してきましたが、国からの補償も限られ、精神的ショックや生活の課題に対してのサポートは十分ではありません。講座では、ソーシャルワーカー、福祉の研究者として長年、被害者支援に携わってきた講師から、実態とその支援についてお話しいただきます。
■ジェンダー③(性暴力) 10月2日(木)10:00~12:30
「性暴力被害を打ち明けられとき~あなたにできること」/福岡ともみ(特定非営利活動法人 性暴力被害者支援センター・ひょうご理事)
性暴力被害は、周りの初期対応がその後の回復を左右するといっても過言ではありません。長年、被害者支援に関わってきた講師から、性暴力とは何か、その実態、心身にどのような影響があるのかなど、基礎的な知識を学びながら、被害を打ち明けられたときにどうしたらいいのかについて一緒に考えます。支援のための社会資源についても学びます。 ※右は、支援センターが作成に関わった冊子「学校で性暴力被害がおこったら」https://onestop-hyogo.com/atschool/
■子ども②(虐待) 11月6日(木)13:30~16:00
「子どもの虐待について、理解と対応~子どもの権利より~」/北野真由美(特定非営利活動法人えんぱわめんと堺 代表理事)
子どもの権利をベースに、子どもの虐待の現状や課題、子どもへの影響について学び、それを個人の問題としてではなく、社会の問題として考えていきます。エンパワメントを大事にワークショップを取り入れながら、おとなとして何ができるのか、一緒に考えます。
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